植田いつ子さんをご存知ですか？

昭和51年からの36年間、皇太子妃美智子にお仕えしていた
熊本県玉名市出身のファッションデザイナーです。

彼女の著書が文庫化し、発売されています。



『布・ひと・出逢い』
植田いつ子 著／集英社／540円+税

美智子様とのエピソードや、故郷熊本の記憶、
親交の深かった作家・向田邦子さんとの思い出など、
手紙のようにひとつひとつ丁寧に書かれています。

人と出逢い、そこで生まれる感動を見逃さなかった植田いつ子さん。
服作りに関しても、「女性をいかに美しく見せるのか」を追及し続けました。
作家・水上勉さんも本書のあとがきで、
「この本には美しいものへの植田さんの言葉が、肥後象嵌のように埋めこまれていた。」
と綴っています。

熊本出身として、大変誇らしい女性です。
ぜひ、手に取ってみてください。