「カフェ―でふたりの画家のいちじかん幻燈会」と、原画展のこと。

2019年09月23日

9月19日木曜日の夜
nakabanさんと植田真さん、ふたりの画家による幻燈ライブ
「カフェーでふたりの画家のいちじかん幻燈会」
を開催いたしました。

会場は書店の2階、長﨑次郎喫茶室。

画家・イラストレーターとして活躍される傍ら、
楽器もプロのように弾きこなす植田さんは
この日はギターとパーカッションの演奏を

nakabanさんは
その瞬間の感覚で
筆や鉛筆だけでなくいろんな道具を駆使して
時にリズムをとったり、ピアノを弾いたりしながら
流れるように描く

橙色の電灯、市電が通る風景
喫茶室から臨む街並みに重ねるように
店内の白壁に映し出される絵は
夢を見ているかのように幻想的で美しく

そして植田さんは
彼の作品と同じように
奏でる音が柔らかくて優しくて
穏やかに幻燈の世界へと導いてくれました。

最後は、長﨑次郎喫茶室と
この日集まっていただいた方々の姿を。
(画像をクリックすると動画をご覧いただけます)

「カフェ―でふたりの画家のいちじかん幻燈会」と、原画展のこと。



絵の中の窓から月の光が差し、静かに幕を閉じました。

ご参加いただいた皆さま、nakabanさん、植田さん
素晴らしい一時間をありがとうございました。




最後に、原画展の話も。

お二人揃って来ていただけたことで知ることができた制作の話。

絵を描く人にとってはとても重要な紙ですが
実はこの2冊、違う紙が使用されていています。
「紙質揃えたほうがよかったかなぁ」
「違っているから良かったんじゃない?」
そんな会話が聞こえてきました。

なるほど。
よーく見ると、発色も雰囲気も違う。

それから
二つの物語が交差するところを
絵でどのように表現したかったのか、とか。
「明確な言葉や絵で表現することは控えたくて」と、nakabanさん。
読者自身が気づき、感じることで見えてくる繋がり
それは、物語の世界をより広げてくれます。

原画だからこそ感じ取れる1冊(2冊)に込められた時間と想い。
書店で原画展を行う意義をあらためて考えることができました。

これからも、次郎書店でたくさんの原画に出合ってもらえると嬉しいです。


「『みなとまちから』『とおいまちのこと』ふたりの画家による、二冊の絵本の原画展」は
引き続きGallery Jiro で開催しています。
イラスト入りの素敵なサイン本も作っていただきました。


10月6日(日)まで。ぜひお越しください。





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