2016年02月17日

表題にも書きました通り、マンガ「るろうに剣心」の主人公・緋村剣心のモデルとなった人物はここ熊本市新町出身。幕末の四大人斬りの一人とも言われる人斬り彦斎(げんさい)こと河上彦斎は、礼儀正しく温厚な人物であった反面、平気で人を斬る残忍性を持った人物だったのだそうです。この度、直木賞作家・葉室麟さんの歴史長編『神剣 人斬り彦斎』が発売されました!ぜひ読んでみてください!
本書の内容…九州、肥後の細川藩54万石、御花畑表御掃除坊主の彦斎は嘉永三(1850)年12月、師・宮部鼎蔵を訪ねるため、ひとり池部屋敷へおもむいた。そこで彦斎は、尊敬する吉田松陰と、生涯にわたって魅かれ合う女性・由衣と出会う。その後彦斎は日本を守るため剣の厳しい修行をし、尊攘派の志士として次々と佐幕派の者たちを喪っていく。しかし彦斎の願いむなしく、明治新政府は、薩摩と長州の者たちを出世させ、この国を西洋に屈服させてしまうように思えた……新政府に抵抗した彦斎は、岩倉使節団が海外に出発して間もない明治5年12月に処刑された。享年38歳だった。尊攘派の志士として激烈な活動を行い、「人斬り彦斎」として恐れられた漢・河上彦斎の苛烈な人生と志を、直木賞作家が描き切る、待望の長篇歴史小説。
神剣 人斬り彦斎/葉室麟/角川春樹事務所/1728円(税込)
Posted by 長崎次郎書店 at 15:37│オススメ本